センター試験の対策の注意点。 (その2)
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
今日は、センター試験の対策の注意点 (その2)について書いていきます。
勉強法に問題がなければ、センター試験形式の問題で70%を超えることは難しいことではありません。1つ目は70%という数字が一つの目安になる、という話でした。
では、安定的に70%を取れている生徒は・・・
当たり前ですが、苦手分野の対策をしなければなりません。
ちなみに、あなたは自分の苦手分野をしっかり把握できていますか?
苦手分野の攻略は、自分の粗を探す行為になります。
それぞれの科目で自分ができない原因を把握することは難しいです。というか、人は自分のできないところを直視したくないものです。
これからたくさんセンター試験対策問題集を使って、たくさん問題演習をすれば、徐々に点数が伸びるなんてことはほぼあり得ません。
自分のできない原因を直視することができるか?
「解答の解説を読んで分かったふりをする」といったことをせずに、自分を分析しなければなりません。
安易に、制限時間を原因にするとか、知識のヌケ・モレを原因にすると言った、分かりやすい原因に逃げてはいけません。
数Ⅲを勉強してもムダですよ。
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
理工系に進学したい生徒の課題は、数Ⅲですよね。
なんとなく数Ⅲを勉強していませんか?
過激に聞こえるかもしれませんが、「センター形式の模試で70%を超えないと数Ⅲをやってもムダ!」です。
学校の数Ⅲの授業を一生懸命に受ける前に、数ⅠAと数ⅡBの理解を深めなければならないことを忘れてはいけません。数ⅠAと数ⅡBの基礎が固まっている生徒は、独学で数Ⅲの勉強ができます。
学校で配布されている教科書傍用問題集 (例えば『4Step』等)は、問題数が膨大なため、数学が不得意な生徒が使う教材ではありません。
問題数が少なめの参考書を使って大枠をつかむことを目指しましょう。
オススメの教材は、『やさしい高校数学(数Ⅲ)』か『坂田アキラの数Ⅲの微分積分が面白いほど分かる本』、『初めから始める数学Ⅲ Part.1とPart.2』等を使って勉強してみてはいかがでしょうか。取りつきやすい教材です。
読むことと書くことのメカニズムは同じ!
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
今日は、鈴木信一さん著作の『書く力は、読む力』の冒頭にある言葉を紹介します。
【書けない人は、ちゃんと読めていない】
「自他ともに認める本読み」なのにちょっとした文章も書くことができないー。うまくまとめて書いたつもりが、読みにくいといわれたー。
なぜ、こんなことが起こるのか。それはあなたが日ごろ正しく文章を読めていないからである。つまり、個人の直感で読みたいように読んでしまっていて、文章のしくみや構成、言葉のかかり方を論理的に読みとることができていない。論理的に読めていないから、論理的に書くこともできない。
読むことと書くことは、表裏一体である。この原理がわかれば、誰でも無理せず「読める文章」が書ける。
大学入試では読解問題を解く、つまり読む練習を中心に行います。
書く練習をする必要はないのでしょうか?
鈴木さんの「書けないということは、ちゃんと読めていない(のではないか?)」という指摘は的を得ています。
今後は、読むことだけにこだわらず、自分の意見を述べる・論理的に説明するという能力を養うことが、高校生に求められる重要なポイントになると思います。
センター試験の対策の注意点。 (その1)
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
この時期は、いつまで国公立2次対策、私大対策をするべきか?
いつからセンター対策を始めるべきかということに悩みますよね。
まず1つの基準として7割を下回る生徒は、基礎ができていません。
問題演習を始める前に、今まで使っていた教材の復習が必要です。
今までの勉強にヌケ・モレがある、もしくは丁寧に勉強していない可能性があります。全部復習できないよ、という生徒は、基礎レベルの薄い問題集を手に取るといいかもしれません。
そんな生徒は問題演習をたくさんこなしても、ほぼ点数が上がりません。
点数にムラが出てしまうので、混乱してしまう原因になってしまいます。
必ず、今までの勉強の振り返り、見直しをしてください。
7割を割らないという科目は、大方基礎ができています。
センター試験形式の模試・過去問を使って7割という数字が一つの目安になります。
方向性がずれていく・・・
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
近頃、高校生の歴史の教科書から比較的重要でない偉人を削除しよう、というニュースがありました。
歴史の教科書から「坂本龍馬」が消える? 東大教授に聞く「歴史にロマンはいらない?」
(ハフィントンポストの記事になります)
それらの偉人は、坂本龍馬、吉田松陰、武田信玄、上杉謙信、クレオパトラ、マリー=アントワネット・・・等々いろいろ挙げられていますが、教科書に掲載されている用語の数が約3500語にものぼるため、用語の数を半分程度に減らすべきという主張のようです。
ほとんどの高校生がスマホを持ち、分からないことがインターネットで調べれば知ることができる世の中において、知識を大学入試で問う形式を変えることが必須ですよね。こんな用語の数を減らすなんてことをするよりも。
この対策は、大学入試を教科書や辞書を持ち込み可という形式に出題すればほとんど改善されると思います。この根深い問題は、今まで続けてきた暗記中心の歴史教育から、誰も変わりたくないってことと、また採点のコストを心配しすぎていることが原因はないでしょうか。
勉強が好きになるコツ。
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
勉強はできると面白い。
分からないものが理解できると、知識が増えていくことで勉強が楽しくなる!
こういったプロセスを楽しむことが大切・・・ という考え方があります。
正論ですね。でも、この楽しさを生徒に伝えることができる先生は果たしているのでしょうか? 教師として、なかなか難しい問いです。
その問題の1つとして、「勉強とはこうするもの! こうしなきゃダメ!」 といった固定観念に縛られていませんか?
私は、全員が勉強を楽しいと思うことは難しいと思います。
でも、勉強が好きになるコツはあると思うんです。
それは、いかに自分を「ハマる状態」に持っていくかということを考えることです。なぜかって、たとえ勉強でも、人それぞれハマるやり方があるからですね。
苦手なことを続けることは大変で、難しいことなので三日坊主になりがちです。だからこそ、ハマるようにするためにどうしたらいいのか、と言うことを考えてみるのはアリだと思います。
絶対にいきなり高い理想を持ったり、完璧を求めちゃダメですよ。
やっぱりポイントは慌てずに、少しずつコツコツと、ということですね。
英語の本質とは・・・
こんにちは、シオンセミナーの教室長です。
みなさん、何も気にしていないことですが、
高校での英語の勉強は、読むことを中心に構成されています。
多少、授業中にリスニングや話す機会を練習する時間を設けていますが、
メインは英文を読めるようになるための勉強をしています。
しかし、英語は読むことを目的とした勉強では本質を理解できません。
いくら語彙力をつけても、また英文法を理解したとしても不十分なものになります。なぜなら、英語は言語というツールであり、使いこなせなければ意味がないからです。
ちなみに英語の本質である4つの技能とは、①英文を読んで理解できる力、②聞いて理解できる力、③英語を使ってコミュニケーションできる力、④自分の意見を英文で述べる力、を指します。
もちろんすべての大学の英語試験が、この4つの技能を問う形式で作られています。ですが、実際の問題として、ほとんどの高校生が4つの分野を意識してバランス良く勉強できていません。本当に、学校と同じような勉強をしていると英語ができるようにはなりません。
そのため今やっている勉強で、「4つの技能が身につくのか」ということに気をつけるべきです。なかなか英語の成績があがらない、英語の能力が身についていない、むしろ英語が苦手でしょうがないとしたら、それは明らかに勉強法が間違っていると思いませんか?
この解決策は、実は簡単です。自分で英語に触れる時間を作るということです。
まずは、毎日音読を始めましょう!
語彙力は3000レベルの単語をキチンと覚える。
語彙力はあって超したことはないものですが、
『ターゲット1900』や『システム英単語』等を使って語彙力を身につければ十分です。
それだけで、大抵の英語は読めるようになります。